【書評】ランチェスター戦略 弱者逆転の法則 〜勝ちたい人は読んで実践すべし〜
こんにちは、まつまるです。
今回は「ランチェスター戦略 弱者逆転の法則」を読んでみました。
それでは書評をご覧ください。
読みたかった理由
僕は本を読むことが好きだし、伝えることも好きなので、YouTubeやブログを通して学んだことを発信しています。
これは中田敦彦のYoutube大学やサラタメさんのパクリなんですよ。どうせやるならメジャーになりたいので、弱者である自分が彼らに勝つための戦略を考えていこうという次第です。
著者紹介
福永雅文(ふくながまさふみ)
出版社
日本実業家出版社
ざっくり本の内容
ランチェスター戦略における強者はシェアNo.1、弱者はそれ以外です。この本では弱者の戦い方、強者の戦い方が丁寧に書かれているので、競争社会で生きている僕たちにかなり参考になります。
結論だけ言ってしまうと、弱者逆転の法則はズバリ「差別化」です。強者は「足下の敵をパクれ」です。
詳細
ランチェスター戦略とは第一次世界大戦の頃、ランチェスターさんが戦争に勝つ法則、方程式が原点です。
戦後、産業界へと普及していきました。
弱者逆転の法則とは「局所優勢主義」です。
最初から多くのものに手を出すと、知名度と資本に余裕がある強者に負けることは見えています。
つまり、細かいカテゴリーで「差別化」に努めることで局所的にシェアを増やすことを目指すべきなのです。
○ランチェスター戦略のシェアの定義
74%→最終目標値
45%→シェアの天王山。地位が安定する
26%→強者の最低条件
19%→弱者の中の強者
11%→市場の中で存在感が増し、敵から攻撃
7%→市場に存在が認められる
3%→拠点を築いた段階
自分が戦おうとしている場所で、シェアがどの程度か把握することは戦略を練るうえで非常に重要です。
では、実際のところ弱者逆転のために何をすればいいのかをまとめます。
・商品の差別化
・パッケージ、ネーミングの差別化
・サービス品質の差別化
・価格の差別化
・チャネル(販路、流通網)の差別化
・プロモーションの差別化
・サービスの差別化
・地域の差別化
これを見るとやることがいっぱいで、優先順位を決めないと中々決めれないですよね。。
著者は一点集中のためには、1に商品、2に地域、3に客層と主張しており、諦めることも戦略と言っていました。
実際に戦略を考えてみた
僕は本を読むのが好きだし、人に伝えるのも好きなので、Youtubeで書評動画を発信しています。競合が多い中で勝つための戦略を考えてみました。
結論から言うと、狙いの客層は大学生、書評のジャンルは自伝、タメ口で説明、動画は手書きのアニメーション風、身近な友達のノリでやろうと考えています。
結論を出すためにライバルとの比較を行い、差別化できるポイントを探してみました。
(清書してない・・・)
やっぱり、オリラジのあっちゃん(登録者300万人/投稿数477本)は半端ない。書評のジャンルも広く、毎日投稿で他の追随を許さずって感じですね。
サラタメさん(登録者50万人/投稿数78本)はサラリーマンがサラリーマン向けにサラリーマンに役立つ内容を発信するといった明確なビジョンがあるので、見る側も安心できますよね。まさに一点集中によって伸びてきたと考えられます。
競合を見ると、だいたい自己啓発本の書評でサムネも似てます。ここをパクるのは弱者の戦いではありません。
そこで大学生の僕は考えました。大学生が大学生のうちにやるべきことを偉人の自伝から学び発信する。全国の大学生は290万人いるので、可能性も十分です。
ということで、まずはこの戦略で50本投稿することを誓います。アーメン。
週2本投稿すれば約半年、つまり2021年4月には登録者1万人以上になっているはずです。根拠は国公立大学の男子(約60万人)のシェア3%を取れたら1万人以上という計算です。
とりあえず、やってみよう!!
知らなかった単語
錐揉み(きりもみ)→きりで穴をあける
まとめ
本は読むだけじゃもったいないよね
【書評レビュー】「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」読んだらめっちゃ分かりやすかった
こんにちは、まつまるです。
今回は本屋さんで見かけて気になっていた「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」を読んでみました。
⚪︎読みたかった理由
前回読んだ「コーヒーの科学」が、かなり知識要素が豊富な本だったので、もう少し実践的な本を読みたいと思ったからです。
⚪︎著者紹介
井崎秀典(いざきひでのり)
第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン
アジア人として初優勝
⚪︎出版社
⚪︎ざっくり本の内容
コーヒーの淹れ方についてのテクニックと感覚や偶然に頼らないロジカルな手法、自分好みの味に合わせてコントロールできるようになります。
まだ、自分の好みがよく分かっていない方や、我流でコーヒー淹れてきた方にピッタシな内容です。
⚪︎本編
まず1番初めに世界一美味しいコーヒーを定義しなくちゃなりません。
著者いわく、「正しい品質の範疇に存在する自分好みの味わい」が世界一美味しいコーヒーになります。
正しい品質とは国際的に認められる基準があり、世界一の著者が本を通して教えてくれます。
★味わい判定表
大事な軸は酸味と苦味です。
その中でも濃度感といって、濃い薄いがもう一つの軸になります。
図にすると分かりやすいですね。
★味わいを形作る6つの要素
①生産国
②品種
③生産処理
④焙煎
⑤粒度
⑥抽出
①②③は自分じゃどうしようもないので好みから選びましょう。
④⑤⑥はコントロール下にあるので、やり方を知って実践しましょう。
それでは詳細です。
★”①生産国”と味わいの関係性
ざっくり分割すると以下の通りです。
アフリカは酸味系
東南アジアは苦味系
中南米はバランス系
★”②品種”の違い
大きく2つあります。
⑴アラビカ種
→一般的に高品質
⑵カネフォラ(ロブスタ)種
→一般的に低品質
★”③生産処理”の違い
これも大きく2つあります。
⑴ウォッシュド(水洗処理)
→濃度感を低くする
⑵ナチュラル(天日干し)
→濃度感を高める
★”④焙煎”の違い
大まかにすると2つに分類できます。
⑴浅煎り
→酸味を強調
⑵深煎り
→苦味を強調
★”⑤粒度”の違い
いわゆるコーヒー豆を挽く作業になります。
これも大きく2つに分類できます。
⑴細かい粒度
→濃度感を高める
⑵粗い粒度
→濃度感を低くする
★”⑥抽出”の黄金比率
抽出には重さと時間の黄金比率があります。コーヒー豆とお湯の重さは1:16、お湯は20%、20%、60%の3回に分けて淹れます。
重さと時間を計って安定した抽出が大事になってきます。
割合だと少しわかりづらいので具体的な数値にして紹介します。
手順は以下の通りです。(2人分)
⑴豆の重さ
→18g
⑵お湯の重さ
→300g
⑶温度
→92〜94℃
⑷注ぎ方
→ⅰ.お湯を15秒で60gいれて45秒待つ
→ⅱ.お湯を10秒で60gいれて50秒待つ
→ⅲ.お湯を30秒で180g入れて落ち切るまで待つ
おいおい、10秒で60gのお湯淹れるってムズカシイやろ。と僕は思いました。しかし、いい時代に生まれたので便利な道具を使いましょう。
https://www.amazon.co.jp/HARIO-ハリオ-ドリップ-スケール-VST-2000B/dp/B009GPJMOU
これがあれば、重さと時間を同時に計れるのでばっちしです。
⚪︎結局何を選べばいいの?
僕は酸味系のスッキリタイプが好きなんですけど、そういう人が選べばいいものをまとめました。
①生産国
アフリカ
②品種
アラビカ種
③生産処理
ウオッシュド
④焙煎
浅煎り
⑤粒度
粗め
⑥抽出
いつも通り
はい、参考にしてみてください。
○知らなかった単語
濾す(こ)→カスを取り除く
収斂性(しゅうれんせい)→縮みやすいこと
○まとめ
ここにはまとめきっていない細かい豆知識がたくさんのっているので、少しでも興味持った方は「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」を手にとってみてください。
【書評レビュー】 コーヒーの科学
こんにちは、まつまるです。
今回はコーヒーの科学というマニアックな本を読んだのでレビューします。
○読みたかった理由
最近行きつけのコーヒー屋さんを見つけて毎日コーヒーを楽しんでいるので、もっとコーヒーのことを知ってもっと楽しみたいと思った次第です。
○著者紹介
旦部幸博(たんべゆきひろ)
京都大学大学院薬学研究科修了、医学博士
元来の理系人間なので好きなコーヒーの論文を片っ端から内容をチェックし、気付けば入手した文献が1000本に至る。
○ざっくり本の内容
豆の種属から染色体の数や栽培方法、「コーヒーのおいしさ」を科学的解釈に挑んでみたり、コーヒーにまつわる”なんで”がめちゃくちゃ細かく書かれています。それだけに初心者は少し読みづらいと思います。かくいう僕も全部理解することは諦めてページを飛ばしながら読みました。これからコーヒーを深く学んでいきたい人にとっては最適な本だと思います。
○詳細
ここでは、もしこれからコーヒーを趣味にしようと考えている人がいれば何をオススメするか紹介しようと思います。
それは「焙煎度」を変えて飲んでみろです。
著者はコーヒー豆の種類もさることながら焙煎の度合い(浅煎り、中煎り、深煎り)が味を決める重要なポイントと言っています。
同じコーヒー豆で焙煎度を変えて飲んでみると浅煎りの酸味系が好きなのか、深煎りの苦味系が好きなのか大きな軸が分かるからです。
まだ自分の好みが分からない方は試してみて下さい。
ちなみに、ワインは品種がもっとも香味に影響を持っているので自分の好みの品種を探すことがオススメだそうです。
○まとめ
次はもう少しさっくりしたコーヒーの本を読んでみようと思います。
【書籍レビュー】日本の戦後を知るための12人
こんにちは、まつまるです。
今回は”日本の戦後を知るための12人”という本を読んでみました。
○読みたかった理由
いま僕たちが平和で豊かな社会を生きてこれているのは紛れもなく僕たちのおじいちゃん、おばあちゃんの努力で成り立ってきたと思います。どうやって今の社会が築き上げられたか知り、僕たちには何が出来るか考えます。
○著者紹介
○ざっくり本の内容
戦後において、社会の枠組みを変えようとした変革者を取り上げて紹介されています。さらにいえば賞賛と批判のどちらも経験している人が選ばれています。そこには成功と失敗があり、学ぶべき点がたくさんあるからです。
取り上げた人たちと無関係に生きている日本人はいないと思うので、変革者の生き様を知ることで社会が無機質なものから情緒あふれた景色に変わるはずです。
○詳細
今回は3人を軽く紹介します。
・田中角栄
道路、鉄道、テレビなど様々な基盤を作ったのはまぎれもなく彼でした。また、金権政治といってお金で政治を動かす形を築いたのも彼ですし、女性関係にルーズな一面もありましたが、強いリーダーシップで日本を引っ張ってきたことは事実です。
僕たちは有権者は金にも女にもだらしないけど仕事のできる政治家か、清廉潔白だけど仕事のできない政治家のどちらを選ぶべきか考える必要がありそうです。
・渡邉恒雄
ナベツネと言えば知っている人もいるかもしれません。読売グループを牛耳っている重鎮です。読売グループといば、読売新聞はもちろん、日本テレビや読売巨人軍も傘下にあります。
ナベツネさんは元々読売新聞の記者から成り上がったカリスマなんですよ。まさに下克上を実行してきた人です。政界の大物とも繋がっており、読売グループにおいてもすごい影響力を持っているんですが、ご高齢なので亡くなったあとに読売グループはどうなるのか。これが見ものなわけです。
・堤清二
彼は聞いたこと無い人が多いと思います。セゾングループといって、西武百貨店を中核とする大きなグループを作り上げました。有名どころでは西友マートやパルコ、ロフト、無印良品などです。
堤清二を一言で表すなら「自己否定」です。例えば、百貨店ではブランド物をたくさん扱い成功しましたが、無印良品ではブランドをわざわざ消しています。成功体験を否定しているわけです。けれど、ブランドを消したのがブランドとなり無印良品も成功しました。そんな彼も投資に失敗し、セゾングループはバラ売りされて解体しました。
○知らなかった単語
卓抜(たくばつ)→他のものよりもずば抜けて優れている
セゾン→フランス語で四季
喀血(かっけつ)→気管から出血し、吐血すること
折伏(しゃくぶく)→執拗に説得して方針に従わせること
僧尼(そうに)→男の出家と女の出家
戒壇(かいだん)→僧尼になる者に対して戒律を授ける場所
諡号(しごう)→貴人や高徳の人に、死後おくる名前
毀誉褒貶(きよほうへん)→賞賛されまり悪口を言われたり
○まとめ
世の中には面白い人がたくさんいますね。
【書評レビュー】 天才 石原慎太郎
こんにちは、まつまるです。
前回に引き続き、田中角栄の本を読んでみました。
この本は、元東京都知事の石原慎太郎が田中角栄になりきって幼少期から亡くなるまでの人生を振り返るように書かれている本です。
ちまたでは結構取り上げられていますが、それはなぜか最初に説明します。
それは石原慎太郎が田中角栄の金のバラマキを批判し政敵と言われていたこと。さらに言えば田中角栄とそれほど親しくない石原慎太郎が田中角栄の本を書く、しかも田中角栄になりきって書くってどうゆうこと??って感じで取り上げられました。
読んでみて僕個人的な感想としては、石原慎太郎って田中角栄を尊敬していたんだなぁ。というのが第一印象でした。時代を超えても認められている田中角栄はすごいとしかいいようがないですね。
この本は最初に紹介したように石原慎太郎が田中角栄になりきって書かれています。内容自体は田中角栄を知っている人であれば目新しい発見はないと思いますが、とくに田中の晩年の哀愁は読んでいて引き込まれるところがありました。小説として読みやすく楽しめる作品だったと思います。
【書評レビュー】田中角栄 昭和の光と闇
こんにちは、まつまるです。
今回は「田中角栄 昭和の光と闇」という本を読んだのでレビューします。
読んだ理由
今空前の政治マイブームが来ているので、そうなると田中角栄は避けて通れません。昭和の政治を体現した角栄の人生を知らずして現代の政治は分かりませんからね。
政治なんてツマラナイと感じてしまうのは前提知識が無いからで、野球のルールを知らない人が野球を見ても面白くないのと同じだと思います。(かく言う自分は最近ほんの少しわかってきただけ)
ざっくり本の紹介
田中角栄に関する本を読んだのは、これが初めてだったんですが生い立ちから亡くなるまで細かに書かれているので良かったです。
ただし、多くの人物が出てくるので予備知識がないと中々読み進めれないかもしれません。この著者は田中に加担するような書き方ではなく、多くの資料を踏んだ上で数字と向き合い、客観的に書かれています。中立的な立場から知りたいといった方にふさわしい本かなと思います。
中でも僕が印象的だったところを紹介したいと思います。
印象的な点
・豪快さは後天的!?
田中角栄のイメージとしては、ハキハキと元気で豪快なおじさんのイメージでしたが、幼少期は異なっていたようです。幼少期は病気が原因で”どもり”だったからです。(下記参照)
一般的に”どもり”とは、頭の中で思い描いた言葉がパッと出てこないコミュニケーション障害の一種です。
例えば、誰かとの会話で「私は…」と言いたい時に「わ、わ、私は…」等最初の発音の時点で詰まってしまう事や、時には発声が困難の為顔をしかめてしまったり無意識に足や身体が動いてしまう等の症状もあります。
これを克服して大人になりますが、初選挙時はお世辞にも演説がうまかったと言えるレベルではありませんでした。これも努力で演説の天才と言われるまでになりました。
・1970年代のアジアは反日だらけ
田中角栄が総理大臣になって、アジア各国に外遊します。タイやインドネシア、フィリピンなどです。これらの国は僕にとって親日のイメージでしたが、田中角栄が訪れた際は過激なデモに囲まれヘリコプターで移動などを強いられています。
まだ戦後30年も経っていないアジア各国は大日本帝国軍による圧政が色濃く残っていたのでしょう。
そんなことも知らずにタイで遊び呆けた僕は無知だったなと思いました。でも、タイの人はあたたかくて良い人ばかりでしたね。
・公共交通機関を整備した人
田中角栄は新潟出身ということもあり、東京一極集中から地方活性化に取り組んだ重要な人物です。中でも有名なのは総理大臣になる前に出版した「日本列島改造論」という本です。これは日本列島を自由に移動できるように新幹線の整備や空港の増設などが掲げられ、今の公共交通機関の礎になっています。今の便利な交通網は田中角栄によって築き上げられました。
まとめ
田中角栄ってすごいね。
【書評レビュー】 吉田茂と岸信介 〜自民党・保守 二代潮流の系譜〜
こんちわ、まつまるです。
という本を読んだので紹介します。パワポ風にまとめてみました。
内容が専門的だったので、苦戦しました。
まだ書籍レビューとしては完結していませんが、次の本を読みたいのでこれで終えました。
吉田茂と岸信介――自民党・保守二大潮流の系譜 | 安井 浩一郎, NHKスペシャル取材班 |本 | 通販 | Amazon