【書籍レビュー】日本の戦後を知るための12人
こんにちは、まつまるです。
今回は”日本の戦後を知るための12人”という本を読んでみました。
○読みたかった理由
いま僕たちが平和で豊かな社会を生きてこれているのは紛れもなく僕たちのおじいちゃん、おばあちゃんの努力で成り立ってきたと思います。どうやって今の社会が築き上げられたか知り、僕たちには何が出来るか考えます。
○著者紹介
○ざっくり本の内容
戦後において、社会の枠組みを変えようとした変革者を取り上げて紹介されています。さらにいえば賞賛と批判のどちらも経験している人が選ばれています。そこには成功と失敗があり、学ぶべき点がたくさんあるからです。
取り上げた人たちと無関係に生きている日本人はいないと思うので、変革者の生き様を知ることで社会が無機質なものから情緒あふれた景色に変わるはずです。
○詳細
今回は3人を軽く紹介します。
・田中角栄
道路、鉄道、テレビなど様々な基盤を作ったのはまぎれもなく彼でした。また、金権政治といってお金で政治を動かす形を築いたのも彼ですし、女性関係にルーズな一面もありましたが、強いリーダーシップで日本を引っ張ってきたことは事実です。
僕たちは有権者は金にも女にもだらしないけど仕事のできる政治家か、清廉潔白だけど仕事のできない政治家のどちらを選ぶべきか考える必要がありそうです。
・渡邉恒雄
ナベツネと言えば知っている人もいるかもしれません。読売グループを牛耳っている重鎮です。読売グループといば、読売新聞はもちろん、日本テレビや読売巨人軍も傘下にあります。
ナベツネさんは元々読売新聞の記者から成り上がったカリスマなんですよ。まさに下克上を実行してきた人です。政界の大物とも繋がっており、読売グループにおいてもすごい影響力を持っているんですが、ご高齢なので亡くなったあとに読売グループはどうなるのか。これが見ものなわけです。
・堤清二
彼は聞いたこと無い人が多いと思います。セゾングループといって、西武百貨店を中核とする大きなグループを作り上げました。有名どころでは西友マートやパルコ、ロフト、無印良品などです。
堤清二を一言で表すなら「自己否定」です。例えば、百貨店ではブランド物をたくさん扱い成功しましたが、無印良品ではブランドをわざわざ消しています。成功体験を否定しているわけです。けれど、ブランドを消したのがブランドとなり無印良品も成功しました。そんな彼も投資に失敗し、セゾングループはバラ売りされて解体しました。
○知らなかった単語
卓抜(たくばつ)→他のものよりもずば抜けて優れている
セゾン→フランス語で四季
喀血(かっけつ)→気管から出血し、吐血すること
折伏(しゃくぶく)→執拗に説得して方針に従わせること
僧尼(そうに)→男の出家と女の出家
戒壇(かいだん)→僧尼になる者に対して戒律を授ける場所
諡号(しごう)→貴人や高徳の人に、死後おくる名前
毀誉褒貶(きよほうへん)→賞賛されまり悪口を言われたり
○まとめ
世の中には面白い人がたくさんいますね。