【書評】下流社会 新たな階層集団の出現
こんにちは、まつまるです。
今回は下流社会という本を読んでみました。
読みたかった理由
教授からのおすすめ。2000年以降、社会に新たな下流層が生まれていくと主張している。それはどんな社会?いままでと何が違う?もしかして自分も下流なのか。今一度社会と向き合ってみたい。
著者紹介
出版社
光文社新書(2005年)
ざっくり本の内容
これからは格差が広がっていくよということを示している。
詳細
1945年から1950年代の時代は階層が二極化になっていた。働かなくてもお金持ち、働いても貧乏のふたつだ。
それが1955年以降の高度経済成長期で、中流(働けばそこそこ豊か)が増えてきた。
正社員になれば年功序列と終身雇用制度によって将来が担保され、思い切った消費(車、マイホーム)が可能になった。
それが1990年代のバブル崩壊から社会全体の成長が鈍化し、下流(働いても豊かにならない)が増えており格差が広がっている。それは政府調査の統計データでも確認できる。
つまり、50歳以上の世代は正社員になれば安泰だったが、50歳以下の世代は正社員になって真面目に働いてもそれほど豊かになれない社会になっている。
これは個人の能力云々ではなく、社会の問題なのだ。
しかも一度下流層に入ると抜け出しにくくなるのが難しい。人脈は基本的に同じ階層としか繋がることができない。下流の壁が存在する。
そういえばこの本は働いている人が対象なので、大学生の僕には関係なかった。しかし、卒業して日本の会社に勤めるならば、中流、いや下流社会が待っているかもしれない。
まとめ
下流社会でも楽しいよ、きっと