【書評レビュー】「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」読んだらめっちゃ分かりやすかった
こんにちは、まつまるです。
今回は本屋さんで見かけて気になっていた「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」を読んでみました。
⚪︎読みたかった理由
前回読んだ「コーヒーの科学」が、かなり知識要素が豊富な本だったので、もう少し実践的な本を読みたいと思ったからです。
⚪︎著者紹介
井崎秀典(いざきひでのり)
第15代ワールド・バリスタ・チャンピオン
アジア人として初優勝
⚪︎出版社
⚪︎ざっくり本の内容
コーヒーの淹れ方についてのテクニックと感覚や偶然に頼らないロジカルな手法、自分好みの味に合わせてコントロールできるようになります。
まだ、自分の好みがよく分かっていない方や、我流でコーヒー淹れてきた方にピッタシな内容です。
⚪︎本編
まず1番初めに世界一美味しいコーヒーを定義しなくちゃなりません。
著者いわく、「正しい品質の範疇に存在する自分好みの味わい」が世界一美味しいコーヒーになります。
正しい品質とは国際的に認められる基準があり、世界一の著者が本を通して教えてくれます。
★味わい判定表
大事な軸は酸味と苦味です。
その中でも濃度感といって、濃い薄いがもう一つの軸になります。
図にすると分かりやすいですね。
★味わいを形作る6つの要素
①生産国
②品種
③生産処理
④焙煎
⑤粒度
⑥抽出
①②③は自分じゃどうしようもないので好みから選びましょう。
④⑤⑥はコントロール下にあるので、やり方を知って実践しましょう。
それでは詳細です。
★”①生産国”と味わいの関係性
ざっくり分割すると以下の通りです。
アフリカは酸味系
東南アジアは苦味系
中南米はバランス系
★”②品種”の違い
大きく2つあります。
⑴アラビカ種
→一般的に高品質
⑵カネフォラ(ロブスタ)種
→一般的に低品質
★”③生産処理”の違い
これも大きく2つあります。
⑴ウォッシュド(水洗処理)
→濃度感を低くする
⑵ナチュラル(天日干し)
→濃度感を高める
★”④焙煎”の違い
大まかにすると2つに分類できます。
⑴浅煎り
→酸味を強調
⑵深煎り
→苦味を強調
★”⑤粒度”の違い
いわゆるコーヒー豆を挽く作業になります。
これも大きく2つに分類できます。
⑴細かい粒度
→濃度感を高める
⑵粗い粒度
→濃度感を低くする
★”⑥抽出”の黄金比率
抽出には重さと時間の黄金比率があります。コーヒー豆とお湯の重さは1:16、お湯は20%、20%、60%の3回に分けて淹れます。
重さと時間を計って安定した抽出が大事になってきます。
割合だと少しわかりづらいので具体的な数値にして紹介します。
手順は以下の通りです。(2人分)
⑴豆の重さ
→18g
⑵お湯の重さ
→300g
⑶温度
→92〜94℃
⑷注ぎ方
→ⅰ.お湯を15秒で60gいれて45秒待つ
→ⅱ.お湯を10秒で60gいれて50秒待つ
→ⅲ.お湯を30秒で180g入れて落ち切るまで待つ
おいおい、10秒で60gのお湯淹れるってムズカシイやろ。と僕は思いました。しかし、いい時代に生まれたので便利な道具を使いましょう。
https://www.amazon.co.jp/HARIO-ハリオ-ドリップ-スケール-VST-2000B/dp/B009GPJMOU
これがあれば、重さと時間を同時に計れるのでばっちしです。
⚪︎結局何を選べばいいの?
僕は酸味系のスッキリタイプが好きなんですけど、そういう人が選べばいいものをまとめました。
①生産国
アフリカ
②品種
アラビカ種
③生産処理
ウオッシュド
④焙煎
浅煎り
⑤粒度
粗め
⑥抽出
いつも通り
はい、参考にしてみてください。
○知らなかった単語
濾す(こ)→カスを取り除く
収斂性(しゅうれんせい)→縮みやすいこと
○まとめ
ここにはまとめきっていない細かい豆知識がたくさんのっているので、少しでも興味持った方は「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」を手にとってみてください。