【要約】天才はあきらめた 〜山里亮太の努力論〜
こんにちは、まつまるです。
今回は南海キャンディーズの山ちゃんの自伝本を読んでみました。
山ちゃん=普通の人。だった
山ちゃんといえば、最近ね、蒼井優との結婚は世の中に衝撃を与えましたよね。
僕の中での山ちゃんはテラスハウスのイメージが強いですね。あそこで出演者の細かい心情をべらべらしゃべるところが好きでしたね。ただ、事件があってからテラハが無くなったのは残念ですが・・・
この本は何者でもなかった山ちゃんが努力を重ね、テレビの第一線で活躍しできるようになるまでの自伝本です。
山里亮太の努力論
ギュッとまとめると、復讐を努力のエネルギーにすること。
努力といえば、しんどくて、めんどいイメージがありませんか?
なんか成功者は夢に向かって突き進んでいたら体が勝手に動いていたとか聞いたことあるけど、実際のところ夢も目標もないし・・・
いや、目標があっても妥協することなんてよくありますよね。
僕もテストで良い点取りたい!今日の夜は勉強しよう!ってなるのいいけれど、いざ夜になるとYoutubeを延々と見ていることは多々あります。
そんな時に、復讐という名のエネルギーを使う。例えば以下の感じ。
さらっと100点取ってドヤ顔して、「今回のテスト簡単だったなぁ〜」と嫌いな友人の前で吐き捨てることを想像してニヤニヤしながらテスト勉強する。
単純に言えば、ドヤ顔したいだけ。それが山ちゃんの努力論。
決して綺麗事ではないけど、脳内変換で勉強(めんどい)をワクワクに変えてしまう。すごく合理的だなと思いました。
さらに山ちゃん流では、『〇〇のために△△する』と復讐をノートに書く。
ここでは本音を書こう。例えば、モテたい、褒められたい、稼ぎたい、なんでもいいです。
そうすると、自然と体が動き出すらしい。
まとめ
おれも使ってみよう
【書評】下流社会 新たな階層集団の出現
こんにちは、まつまるです。
今回は下流社会という本を読んでみました。
読みたかった理由
教授からのおすすめ。2000年以降、社会に新たな下流層が生まれていくと主張している。それはどんな社会?いままでと何が違う?もしかして自分も下流なのか。今一度社会と向き合ってみたい。
著者紹介
出版社
光文社新書(2005年)
ざっくり本の内容
これからは格差が広がっていくよということを示している。
詳細
1945年から1950年代の時代は階層が二極化になっていた。働かなくてもお金持ち、働いても貧乏のふたつだ。
それが1955年以降の高度経済成長期で、中流(働けばそこそこ豊か)が増えてきた。
正社員になれば年功序列と終身雇用制度によって将来が担保され、思い切った消費(車、マイホーム)が可能になった。
それが1990年代のバブル崩壊から社会全体の成長が鈍化し、下流(働いても豊かにならない)が増えており格差が広がっている。それは政府調査の統計データでも確認できる。
つまり、50歳以上の世代は正社員になれば安泰だったが、50歳以下の世代は正社員になって真面目に働いてもそれほど豊かになれない社会になっている。
これは個人の能力云々ではなく、社会の問題なのだ。
しかも一度下流層に入ると抜け出しにくくなるのが難しい。人脈は基本的に同じ階層としか繋がることができない。下流の壁が存在する。
そういえばこの本は働いている人が対象なので、大学生の僕には関係なかった。しかし、卒業して日本の会社に勤めるならば、中流、いや下流社会が待っているかもしれない。
まとめ
下流社会でも楽しいよ、きっと
【書評】スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 〜プレゼンは情報提供じゃない!〜
こんにちは、まつまるです。
今回はジョブズです。プレゼンを教えてもらいましょう。
読みたかった理由
YouTubeの書評動画に反映させて、多くの人を惹きつける動画を作りたい。
著者紹介
カーマイン・ガロ
翻訳-井口耕二
解説-外村仁
出版社
日経BP社
ざっくり本の内容
スティーブ・ジョブズはプレゼンの天才だ。誰もが憧れる。ジョブズは才能に溢れていたから仕方ない??
じゃあ、才能のない人は素晴らしいプレゼンをするこできないのだろうか。
いや、本書を読んでジョブズと同じスキルを修得すれば、ジョブズと同じように聞き手の心を動かすプレゼンができるようになる。
詳細
第一幕 ストーリーを作る
まずは引用したい。
プレゼンは情報提供するものだと考える人が多い。ジョブズのプレゼンは体験を生み出すことを目的に作られている。
あれれ、少なくとも僕は情報提供だと考えていた。それがまずいんだ。
でも、体験っていうのは何だろうか。視点を変えてみよう。
プレゼンを聞く側も暇ではない。プレゼンを聞いてワクワクしなければ興味を失ってしまう。
このワクワクっていうのが体験なわけだ。
つまり、ワクワクし続けてもらうためにストーリーが必要になるわけだ。
けどさ、ストーリーを作るっていっても難しいよね〜。ただ、この本にストーリーを作る手順が載っていたから紹介したい。
①聞き手の注意を引くストーリー、メッセージの提出
②解決あるいは回答が必要な問題あるいは疑問を提出
③提出した問題に対する解答
④解答で得られるメリットを具体的に
⑤行動を呼びかける
アリストテレスっていう偉人が2000年前に考案したもので、現代まで語り継がれているくらいなので使わない手はない。
なんと、スティーブ・ジョブズのプレゼンもこれに当てはまっているらしい。これはパクるべきだね。
ストーリーを作る時の注意点。ここでは重要なことを5つに絞ってお伝えしたい。
1.詳しい話に入る前に3点で概要をまとめ、流れが追いやすいストーリーを作る
2.一スライドでメッセージはひとつ、平易な言葉で自分の感情ものせる
3.分かりやすい比喩を用いる
4.分かりやすい敵を導入する
5.耳だけで理解するように構成する
第二幕 仕上げと練習
プレゼンを習得したと言えるには1万時間掛かると言われている。
そうなると、ほとんどの人は素人だよね。
つまり、上達するには練習しろってさ。これはもうやるしかないね。。
ただ数をこなすだけだともったいないから、カメラを使って何度も見返して改善を重ねていくのがいいんだって。
一応書かれていたテクニックは紹介しておこう。
・抑揚、間、音量、スピードを変える
・適切な身振り手振りの説明は自信があるように見える
・「あー」「えー」はいらない
・楽しむ
・自分の言葉を使う
・言葉で遊ぶ
禁じ手
プレゼンにおいて箇条書きは理解しにくいらしいのでやめよう
まとめ
すごい情報量だったので、まずはできるところから実践していこう
【書評】伝える力 〜やっぱり『つかみは重要』なんだよ〜
こんにちは、まつまるです。
今回は『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!伝える力』を読んでみました。
この本200万部を突破しているみたいですが、池上さんの伝える力が素晴らしいと感じて買う人が多いんでしょうね。僕もその1人です。
読みたかった理由
YouTubeで書評をやっているので、伝える力を学びたいと考えている。
著者紹介
出版社
PHPビジネス新書
ざっくり本の内容
中身として目新しいことはありません。しかし、当たり前をきちんとやることは難しく、自分を含め他人に評価してもらって改善していく。これが伝える力を伸ばす近道です。
ここでは、僕が覚えておきたいことを箇条書きで書いておきます。
・情報を収集する時、人にどう説明するか意識する
自分の言葉で説明しようとすると、理解が深まるので大事。さらにいえば、子どもに説明できるくらい易しい表現ができるようになれば完璧。
情報収集時の仮説に対して、5W1H(when where what who why how)の視点を忘れない。
・相手の「へぇー」を増やす
「へぇー」を増やすためには、自分自身の「へぇー」を伝える。
・つかみはめっちゃ大事
実際にやるのは難しい。テクニックとしては、結論とは逆のことを言う、時系列を逆転させる、などなど。
イメージとしては伝える相手の頭に「?」を作って回収すれば、この人の話は聞く価値がありそうとなる。
また、失敗談は興味を持たれやすい。他人の失敗って安心するよね。
あとは、主語を聞き手にする。例えば、
「JRは運賃を下げます」
「JRご利用のみなさん、JRが運賃を下げます」
この2つだと後者の方が伝わりやすいよね。
・1人ツッコミ
書いた文章を自分で見返す時に、自分で自分にツッコミする
・他人から学ぶ
小説や落語家から表現方法を学ぶ
・雑学
「が」は逆接で使う
知らなかった単語
傲岸不遜(ごうがんふそん)→思い上がって人を見下し、自分を控えめにしないこと
まとめ
実践して慣れていくしかない
【書評】無形の力 〜野村克也の自伝〜
こんにちは、まつまるです。
今回はノムさんの自伝を読んでみました。
読みたかった理由
僕は野球をやっていたので、ノムさんのボヤキ会見を小さい頃によく見ていた。キャッチーな言葉はよく印象に残っている。
残念なことに先日亡くなられてしまったので、改めてノムさんの自伝を読み、自分の人生に活用できるものがあれば参考にしたい。
著者紹介
出版社
ざっくり本の内容
才能に恵まれていない人が勝つためには、無形の力(情報)を活用しなければならない。ノムさんが野球界でどのように無形の力を活かしてきたのか具体的に書かれている。
詳細
動画を作ったのでご覧ください。
知らなかった単語
愚公移山→コツコツと努力を重ねれば、成功への道がひらける
新到3年、皓歯(こうし)を見せず→3年間は白い歯を見せることなく無我夢中で取り組む
まとめ
本読んだら分かるけど、ノムさんって教養人だったんだなぁ
【書評】SHOE DOG 靴に全てを。〜起業したい人は読むべし〜
こんにちは、まつまるです。
今回は「SHOE DOG 靴に全てを。」を読んでみました。500ページ以上あるので気軽には読みづらいですが、内容が濃くて飽きることはありませんでした。
SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。 | フィル・ナイト, 大田黒 奉之 | スポーツ | Kindleストア | Amazon
読みたかった理由
あのナイキ創業者がいかなる思いで会社を立ち上げ世界的な企業までのし上がったのか生き様を学びたいと思う。
著者紹介
フィル・ナイト(1938年生まれ/82歳)
オレゴン大学卒
アメリカ陸軍を経てスタンフォード大学大学院に進学。その後MBA取得。
1964年−2004年の間、ナイキのCEO。
2004年−2016年の間、ナイキの会長を務める。
(訳者-大田黒奉之)
出版社
筆者が若者に伝えたかったこと
本の最後に書かれていたので、そのまま引用したい。
20代半ばの若者たちに言いたいのは、仕事や志す道を決めつけるなということだ。天職を追い求めて欲しい。天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる。
著者である、フィル・ナイト(ナイキ創業者)はシューズ販売に情熱を捧げてきた。起業前に色んな職種を経験して、やっぱり自分の生きる道はシューズにあると信念を貫いてきたからこのコトバが出てきたんでしょう。
詳細
起業するまで
フィル・ナイト(ナイキ創業者)はアメリカの東海岸にあるオレゴン州で育った。父親は新聞の編集者で小金持ちといったところなんだけど、父親からお金を借りて世界一周旅行に行けるくらいなので、それなりのお家柄だね。
フィル・ナイトの経歴を見てもらった分かるけど、超高学歴なのよ。日本で言えば東大卒みたいなもんだよね。
20代前半の本人にも自覚はあった。
履歴書は一人前だけど、ただの若者だ。
学生時代の夢は、偉大な陸上選手になることだったが叶わず、将来役立つだろうから大学院にも行き、MBA(経営学修士)にも通ってみた。色んな仕事をしてみたが、パッとしない。
フィル・ナイトはアスリートのように偉大な夢を一心に追い求めることをしたかった。
そこで、陸上選手時代に出会った最高のシューズを世に広めようと考えた。
その最高のシューズを作っていたのが『オニツカ』(アシックスの前身)だ。1960年代の日本は戦後の荒廃から立ち上がり、高品質で低価格な商品を世界に展開しようとしていた。
フィル・ナイトは日本のカメラが世界を席巻したように、シューズも日本の時代が来ると考えていた。
そこで、世界旅行も兼ねて日本に訪れて、神戸にあるオニツカ本社へ訪問し、輸入させてもらえないか交渉しにいった。
父親のコネもあって、なんとか交渉までたどり着いた。しかし、ただの若者だ。
僕がすごいなと思ったのは、まだ会社も立ち上げていない若者が外国の企業と交渉しようとした行動力だと思う。普通なら手順を踏んで、会社を設立し、人を集めてから交渉のテーブルにつきたいものだけど、そんなものすっぽかして、たった1人で赴くのはある意味常識から外れていると感じた。笑
さて、オニツカとの交渉がはじまった。直ぐにオニツカから質問があった。
ミスター・ナイト、何という会社にお勤めですか?
さっそく大ピンチ。笑
あなたなら、どうする??
ここで、フィル・ナイトは
とありもしない会社を言い、ハッタリをかました。今の時代には出来ないよね。。ググられたら終わり・・・
ちなみにブルーリボンとはナイキの前身にあたる会社にあたり、自宅にあった陸上のトロフィーがとっさに浮かんだのが理由らしい。
結局オニツカとの交渉は上手くいき、世界一周してからアメリカに帰国し会社を設立するというなんとも時代の緩やかさを感じる起業までのお話し。笑
成長期と立ちはだかる敵
フィル・ナイトの見込み通り、オニツカのシューズは売れまくって、会社は順調に成長していった。しかし、会社が軌道にのるまでは会計士の資格を取って働きながら、平日の夜と土日に会社の仕事をするというハードな生活だった。
成長していた矢先、オニツカとの折り合いがつかなくなり、1970年頃から自社でシューズを製作することにした。
そこで、会社名もブルーリボンからナイキに変わった。古代ギリシャの勝利の女神ニケ(nike)からとったものだ。ナイキのロゴもこの時期に作られた。デザイナーへの報酬はたった、35ドル(約4000円)だ。安いよね。笑(後ほどさらなる報酬があったらしい)
ナイキはあまりにも急成長をしていったので、倒産したときのリスクを考え、保守的な銀行は手を引いていった。そのおかげで売り上げの全てを新たなシューズ代に当てているナイキは従業員に給料が払えないほど困っていた。
そこで手を差し出したのが日本の商社(日商岩井/現・双日)だった。
意外にも日本とナイキとの繋がりは深く、ナイキの成長期を作ったのも日本の企業だし、成長期を支えたのも日本の企業だった。
ところが急成長すると敵からの攻撃を受けるのは世の常だ。ナイキも例外ではなかった。
突然、政府から約25億円の罰金を払えと通告があった。内容は平たく言うと、他社の模倣品を販売したので売り上げの一部を国に納めろということだった。
これは遠回しにライバル会社である、アディダスやプーマが政府と組んで潰しに掛かってきたのだ。
ところが、25億円というのは当時のナイキの売上高そのものだった。支払えば倒産だ。窮地に立たされたナイキは勝負に出る。
テレビCMで、田舎の小さな会社が巨悪の政府と戦うストーリーを放送した。これが世論に支持されたのだ。それから風向きが変わり、和解に進んでいった。(結局9億円で収まった)
また、ナイキのCMは当時にしては珍しく、製品主体のCMではなく、製品に込められた精神を主張していた。失敗するかなと思いきや、これがナイキブランドを醸成していく重要なポイントだった。より抽象的な所で共感を呼べると、ファンとの強力な絆ができるからだ。
そして、マイケル・ジョーダンなどの有名スポーツ選手と組んでいき、世界的な企業へと成長していった。
学んだこと
学んだことは大きく2つだ。
1つ目は、自分のやりたいことがあればハッタリをかまして辻褄を合わせようとすることで大きな力が発揮されること。
2つ目は、会社を設立したからといって最初からフルコミットでは無く、軌道にのるまでは兼業しながら進めることも重要なこと。
この本はそれを教えてくれたんだと思う。